アディポネクチンの分泌量の測定は、残念ながら自宅で簡単にという訳にはいきません。
ただ、専門の研究機関や大学病院でしか測定できないものではないため、かかりつけの内科病院に申し出れば、たいていのところは受け付けてくれるでしょう。
心配なようなら、少し大きめの総合病院の肥満・糖尿病専門医がいるところで受診すれば測定できます。事前に電話でアディポネクチン測定が可能か確認してみましょう。
測定方法は、よく健康診断で行なわれるような血液検査と同じで、採血によって測定することになります。検査前に特に注意することはありませんので、気軽に測定できますよ。前日にお酒も飲めますし、脂肪分の多い食事をしても構いませんが、ほどほどに…。
つまり、普通の生活をしたままで検査が受けられるのです。確認してみたところ、風邪を引いていても大丈夫で、検査結果には影響がないそうです。
費用の目安はだいたい4,000円~5,000円くらいが相場のようです。保険診療ではなく、自己診療になります。測定結果はだいたい採血から1週間前後で結果がわかるでしょう。
アディポネクチン自体が最近話題になったこともあり、積極的に測定する人はこれから増えてくると思います。
今後は動脈硬化と密接な関係性がある高分子量のアディポネクチンや、アディポネクチンを低下させる遺伝子の測定なども可能になってくると言われています。
アディポネクチンの基準値は、一般的に5~10μg/mlといわれています。一般的に女性の方がアディポネクチンの分泌量が高く、世代を問わず男性の約1.5倍くらいあるようです。このことからも、女性の方が長生きするのにアディポネクチンが関係している証明にもなりますね。
アディポネクチン量には、もちろん個人差がありますから、少しくらい基準値を外れているからといって、慌てる必要はありません。しかしながら、基準値を下回っている場合には、これを機会に生活習慣を見直してみるきっかけになるでしょう。病気になってからでは遅いですからね。
食事や運動、そしてサプリメントを活用して、アディポネクチンの分泌量を増やしていきましょう。