中高年の男女を中心に男性の2人に1人、女性の5人に1人の割合でいるとされるメタボリックシンドローム。現代人にとっては結構深刻な問題です。メタボリックシンドロームは、内臓脂肪が極端に増えた状態。
日本肥満学会の定義によると、腹囲が男性85cm、女性90cm以上の場合を条件として
上記の3つの項目のうち、2つ以上が該当する状態を言います。
内臓脂肪が増えるとインスリンの効きが悪くなって高血糖や高血圧に、血液中の中性脂肪が高くなり、善玉コレステロールが低い高脂血症になってしまい、動脈硬化の引き金にもなりかねません。
さらに、増えすぎた内臓脂肪のせいでアディポネクチンは低下してしまいます。ということは、逆説的にメタボリックシンドロームを解消して内臓脂肪を減らしていけば、自然とアディポネクチンが増えるのです。その結果、高血糖や高血圧、高脂血症などの生活習慣病すべてにおいて状態が改善されるでしょう。
最近のメタボリックシンドローム診断で、アディポネクチンが活用されるようになっていることからも、お互いが密接な関係であることがわかります。アディポネクチンが低下すると、メタボリックシンドロームになってしまいます。つまり、メタボの根本問題は、低アディポネクチン症であると言われています。
ですから、メタボリックシンドロームの条件を満たしていなくても、アディポネクチンの値が低いという診断結果がでたら、積極的に生活習慣の改善やアディポネクチンを増加させるサプリを活用して、生活習慣病の予防を始めるべきだと、本サイトでは警告しておきましょう。
ちなみに、現在の体重から5%減らすだけで、メタボリックシンドロームは随分改善されるものです。もし、減量途中でアディポネクチンの値を測定する機会があれば、ぜひ行ってみてください。体重が減るのに呼応するかのように、アディポネクチン値が高くなることがハッキリとわかりますから。
また、アディポネクチンには脂肪燃焼作用もあるという研究結果も出ていますので、食事や運動でアディポネクチンを増やす努力をしましょう。
最近では、アディポネクチン研究が進み、医師監修のサプリメントでアディポネクチンを増やす方法もあります。生活習慣を変えるのが難しい人は、手軽に始められるサプリを活用するのもおすすめです。